放課後等デイサービス 児童発達支援 多治見 きらり

「きらり」多治見校の支援、教材の紹介、お知らせなど

春の火災予防週間です。

春の火災予防週間です。

避難訓練(=避難の心得)をしました。

 

標語は「おうち時間 〇〇で点検 火の始末」

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あてはまる言葉がわかるかな?

 

「きらり」にいて火事になったらどうしますか?

支援の時に「避難ルート」を確認しました。

 

どんな姿勢で避難しますか。

避難する時の姿勢をしてみました。

 

避難の約束は?

小さいお子さんは指人形で確認しました。

 

多治見市では令和3年の火災の件数です。

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今年は2月に1件の建物火災が発生しています。

火事は消すよりも火事を起こさなことが大事。

 

ポスターの標語、もう一度かみしめてみましょう。

おうち時間  家族で点検 火の用心

アセスメントシートとして 「きらり」ではNCプログラムを使用しています

利用者さんや保護者の方がどのような支援やサービスを必要としているのかを知るために客観的に調査をすることをアセスメントといいます。保護者の方からお話を聞きます。各種検査の結果を保護者の方から見せていただきます。見学や体験の際にどんな特性をもったお子様かを観察します。

それでも実態を把握するのは難しいのが実情です。ですからいろいろな角度からお子様の実態を把握するように努めています。

小さなお子様の実態を把握するためのツールとして「NCプログラム 発達記録チャート 」というものを使っています。

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まず保護者の方に、そのお子様の年齢の「チェック表」をお渡しします。保護者の方がチェック表を見ながら「これはできる」「これはできない」と保護者の方の目で判断していただきます。これを上図のようなチャートに記入します。黒く塗られているところが、現在お子さなのできることです。そうするとおおよそのボーダーラインが見えてきます。

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上が2~3歳の「視覚操作」の項目です。支援の中でこの項目ができるかどうかを試します。表のお子さんは年少のお子さんですが、文字に対しては興味もありできることも多いのですが、言語でのやりとりに困難さを抱えているのがわかります。この表を見ればこのお子さんの課題は明らかになります。

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このお子さんの1年後の「発達チャート」です。このお子さんができることがうんと増えてきたことがわかります。このようにこの「NCプログラム」は、お子様の実態を把握するためだけでなく、お子さんの成長を見るためにも適したツールです。

「支援級」か「通常級」かで迷っているんですが・・・・

先日のご相談内容です。

今度小学校に上がるのだけれど、「通常級」か「特別支援学級」かで迷っている。どちらが良いと思われますか、という内容でした。

私は、お子さんが小学校に入った際に、どのような「特別な支援」や「配慮」が必要かを考えたらいかがでしょうかとアドバイスさせていただきました。

お母さんは、玄関の下駄箱の位置は他のお子さんとできるだけ交わらないようなところがいいとか、教室とトイレの位置は近い方がいいとか、階段に手すりがあれば安心だとか、具体的なイメージが少しできてきました。字もタブレットで書くような指導をしていただければと学習の際のイメージもお母さんの中にうかんできました。

 

登校時、学校の玄関、教室までの道筋、トイレ、授業中、休み時間、給食、掃除、帰りの会、下校時、さまざまな場所で、場面で、特別な支援がないと具体的にお子さんがどう困るのかをもっと考えてみますとそのお母さんは言われました。

 

障がいの特性や検査結果から「通常級」か「支援級」かを判断しがちです。あるいは〇〇ができないから、手がかかるからという理由で「支援級」と決めることも多いと思います。しかし、そうではなくて、どんな支援、配慮が必要なのかを考えて、「支援級」か「通常級」かを決めるのが私は本筋だと思います。

小学校進学にあたり、小学校の先生と、どんな支援や配慮が必要で、学校はどこまでが可能なのかを話しておくことは大切なことだと思います。直接指導にあたる先生も、そのような支援や合理的配慮が具体的になっていればいるほど、指導もしやすいわけです。

 

これから、「通常級」か「支援級」かを具体的に決めていく中で、園や学校の先生方と相談しながら、合意を作っていくことが必要だと思います。そのためには、まず保護者の方が、お子さんがどんな支援を必要としているかを具体的に把握することが大切です。

(この文は「きらり」多治見校のホームページに2021年7月にアップしたものと同じものです。)

「できないつらさ」知って

中日新聞(10月14日朝刊)に「発達性ディスクレシア(「読み書き障害」)についての記事が載っていた。生まれつき文字を読んだり書いたりするのが難しいが、日常会話や論理的思考は問題がないため、周囲が気づきにくく、学校では指導や配慮がまだ行き届いていないという。

名古屋市にある「ディスクレシア協会名古屋」が行った特別支援教育支援員を目指す人を対象とした講座を開いている。その様子が紹介されていた。

「さくばんのうちににわにはつゆきがふった。」障がいのない人は、これを読むと同時にイメージが浮かんでくる。しかし、発達性ディスレクシアの子たちは1文字ずつ読んでいくので、イメージが浮かんでこないという。現象として次のようなことがおきる。

見た文字を頭の中で音に変えづらい。→読むときにつかえる。

頭の中で考えた言葉を文字に表せない。→漢字が書けない。

「生まれつきなので、がんばれと言われてもどうしていいかわからない。それを分かった上で支援してほしい」と講師の吉田さんは言う。

タイピングをおぼえればデジタル機器で文章が打てたり、問題文などを読み上げれば理解できる子もいるそうだ。このような配慮を学校に求めると同時に、「ちゃんと勉強しているの?なんでこんな簡単な字が読めないの」という言葉にどれだけ傷つくかということにも考えなくてはいけないという内容の記事だった。

また、元筑波大学教授で発達性ディスクレシア研究会の宇野彰理事長は、個別支援の重要性と適した指導方法で、読み書きができるようになるという。「適切な指導が子どもに自信を取り戻させるステップになる」と早期対応の必要性を訴えている。

 

最近「きらり」多治見校に「読み書き障がいの疑い」と診断されたお子さんの保護者の方からのご相談を受けた。今まで、「学習障がい」のお子さんを受けた経験がなかったので、私たちも障がいの特性を学び、どんな支援が適しているのかを探りながら、その子が「勉強が楽しい」と思えるような支援をしたいと考えている。

今まで作成した「漢字バラバラ」「漢字のかくれんぼ」などのパワーポイントの教材や、「漢字ドブル」などを使って支援をしているが今ひとつしっくりこない。

漢字の書けないお子さんはカタカナも苦手という事をある書籍で知った。確かにカタカナは片仮名と書く通り、漢字の一部を取って作った日本特有の文字だ。そんなことから「かなチェンプリント」という教材を作成した。ひらがなだけで構成した文をカタカナや漢字に直せるところは直して書いてみようというものだ。「きのう おかあさんといっしょに はんばあぐと くりいむしちゅうを つくりました。」「こんびにで こおらと はんばあがあをかいました。」などの文をカナカナに直していくものだ。

また、学年ごとに習う漢字で、「すごろく」と「びんご」を同時に行える教材も作成した。これらの教材がそのお子さんにはまるかどうかはやってみなければわからない。

楽しみながら、なおかつそのお子さんの課題が解決の方向に動いていくようなものを試行錯誤をしながら探している。何かよい教材があれば教えていただけたら幸いです。

 

高校ってどんなところ? 「高校生をもつお母さんに聞く会」を設定しました。

「きらり」多治見校では保護者の方のご相談をお受けしています。

中学校卒業後の進路のことで、Aくんのお母さんから相談を受けました。進学先の1つとして、T高校の名前をあげられました。「きらり」の利用者のBくんがちょうどT高校に在籍しているので、「保護者の方と直接お話を聞く機会をもうけましょうか」と提案させていただきました。

Aくんのお母さんは、高校進学後、「授業についていけるだろうか」「テストはどのような問題が出題されるだろうか」ということを心配されて、その点についてまずBくんのお母さんにお聞きになったようです。

Bくんのお母さんは、「1年生では最初は中学校の勉強の復習を中心に行っている」こと、「テストは授業で行っている内容が出題される」ことや「文章題は少なく、計算問題が多く出題されている」といったことを具体的に説明されました。

Aくんのお母さんは、お話を聞いて「単位が取りやすそうで、少し安心しました」という感想を持たれました。

その他にも、困った時のサポート体制がしっかりしていることも教えてくださいました。

支援の必要な生徒には、支援員を付けることができ、入学式後の個別面談で、支援員を付ける付けないの意思を聞かれる機会があるとのことです。ただ、1人の支援員が何人の生徒を担当しているかはわからないとのことでした。

また、学級は1クラス20名程度の少人数でのクラス編成で、やんちゃな生徒は見かけず、クラスの雰囲気も悪くないとのこと。友だちができなくても、本人が落ち着いて過ごせれば、問題なく通えそうとのことで、その点でもAくんのお母さんは安心されたようです。

後は、昼食のことや、部活のことなども聞かれたようです。

卒業後の就職の実績はなかなか良いようで、進学の子もいるが、就職する子も多いということを聞いたので、Aくんのお母さんは「卒業後のフォローもしてもらえそうだ」との感想を持ちました。

実際の受検の様子ですが、中学校の先生にお任せで大丈夫でしたとのことで、面接などで質問にきちんと受け答えできれば問題なさそうな感じがしたとのことでした。

「支援級でも中学の勉強をしている子であれば通うことはできそうでした。高校でも支援員が付いてくるのは安心感があっていいですね」とAくんのお母さんは話してみえました。

中学の先生や高校の先生からお話を聞く機会はあっても、実際に通ってみえる保護者の方から直接お話が聞けて、大変よかったというのが懇談を終わった時のお母さんのお話でした。

 

「きらり」多治見校では、保護者の方のニーズにできるだけお応えできるように、様々な取り組みを行います。どんなことでもご相談ください。

 

  507-0072

  岐阜県多治見市明和町6丁目47番地

  こどもサポート教室「きらり」多治見校

      電話・FAX 0572-56-6678

      メール   kirari.tajimi@kurazemi.co.jp